11月のご挨拶

真葛原(まくずはら) 靡(なび)く秋風 吹くごとに
         阿太(あだ)の大野の 萩(はぎ)の花散る・・・・・作者未詳 『万葉集』 第十巻 2096

真葛原 名引秋風 毎吹 阿太乃大野之 芽子花散

 

二月堂から

コロナが収束して選挙も終わり、これから元気な日本に向かって進んでほしいですね。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。

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10月のご挨拶

秋立ちて 幾日（いくか）もあらねば この寝（い）ぬる
            朝明（あさけ）の風は 手本（たもと）寒しも・・・・・安貴王『万葉集』 第八巻1555

秋立而 幾日毛不有者 此宿流 朝開之風者 手本寒母

藤ノ木古墳

コロナ新規感染者数の急減で、やっと明るさが見えて来ました。
どうぞ素敵な秋をお楽しみ下さい。

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９月のご挨拶

秋されば 置く露霜に 堪へずして　
　　　　 都の山は 色づきぬらむ・・・・・遣新羅使『万葉集』 第十五巻・3699

安伎左礼婆 於久都由之毛尓 安倍受之弖 京師乃山波 伊呂豆伎奴良牟

 

天香具山から

緊急事態宣言で中々出歩くことが出来ません。
状況が改善され、宣言が解除されるまで本で下調べに励みます。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。

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8月のご挨拶

片岡の この向かつ峰《を》に 椎《しひ》蒔かば
　　　　　　 　　　　　　　 今年の夏の 陰に比疑《なそ》へむ・・・・・作者未詳 『万葉集』 第七巻・1099

片岡之 此向峯 椎蒔者 今年夏之 陰尓将化疑

 

塩尻市　平出遺跡

夏本番になりました。
体調に気を付けて、どうぞ楽しい夏をお過ごし下さい。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。

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7月のご挨拶

人言《ひとごと》は 夏野の草の 繁くとも
　　　　　　　　妹《いも》と我れとし 携《たづさ》はり寝ば・・・・・作者未詳 『万葉集』 第十巻・1983

人言者 夏野乃草之 繁友 妹与吾師 携宿者

 

茅野市

蒸し暑い日が続きます。
コロナワクチンの2回目接種を終えましたが、まだ油断は出来ません。
体調に気を付けて、今月もどうぞよろしくお願いいたします。

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６月のご挨拶

夏山の 木末(こぬれ)の茂(しげ)に 霍公鳥(ほととぎす)
　　　　　　　　　 鳴き響(とよ)むなる 声の遥(はる)けさ・・・・・大伴家持『万葉集』 第八巻・1494
夏山之 木末乃繁尓 霍公鳥 鳴響奈流 聲之遥佐

 

畝傍山口神社社殿跡

緊急事態宣言がまた延長になりました。
ワクチン接種が行き渡るまで、まだお気を付け下さい。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。

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5月のご挨拶

夏野行く 牡鹿(おじか)の角の 束の間も
            妹が心を 忘れて思へや・・・・・柿本人麻呂『万葉集』 第四巻・502
夏野去 小壮鹿之角乃 束間毛 妹之心乎 忘而念哉

 

風薫る季節になりましたが、まだ野山を歩けません
ストレスを溜めないようにして、今月もどうぞお元気で

4月のご挨拶

春の野に 霞たなびき 咲く花の
　　　　 かくなるまでに 逢はぬ君かも・・・・・『万葉集』 巻十・1902 詠み人知らず

春野尓 霞棚引 咲花乃 如是成二手尓 不逢君可母

 

名古屋城のお堀

初夏を思わす暖かさになりました
密を避けて、素敵な春をお楽しみ下さい。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。

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3月のご挨拶

かくしつつ 遊び飲みこそ 草木すら
　　　　　 春はもえつつ 秋は散りゆく・・・・・大伴坂上郎女 『万葉集』 第六巻・0995 雑歌

如是為乍 遊飲與 草木尚 春者生管 秋者落去

 

穂高神社

緊急事態宣言が解除され、新規感染者も減少してきました。
混まない穴場で、お花見なども楽しみたいです。

今月もどうぞよろしくお願いいたします。

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2月のご挨拶

我妹子《わぎもこ》が  植ゑし梅の木 見るごとに
                                       心咽《む》せつつ 涙し流る・・・・・『万葉集』 巻三 453 大伴旅人

吾妹子之 殖之梅樹 毎見 情咽都追 涕之流

 

春の訪れとともに、新型コロナウイルスの収束が待ち遠しいです。
体調に気を付けて、今月もどうぞよろしくお願いいたします。

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