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趣都誕生 萌える都市アキハバラ 森川 嘉一郎 幻冬舎 [読書]


森川 嘉一郎
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「秋葉原」、昔は秋葉(あきば)の原(はら)とかあきばっぱらなどと呼んでいたそうで、それからすると「あきばはら」としなければいけないと思いますが、何故か「あきはばら」が正式(?)な呼び名になっています。

私の子供の頃からの通称は「アキバ」。
ついでに駅に在ります秋葉原デパートを「アキデパ」、その正面に在る秋葉原ラジオ会館を「ラジ館」と呼んでおりました。

著者は大学院で建築学を学ばれ、専門は「建築意匠論」だそうで、都市景観、計画として「アキハバラ」の変化を解釈している興味深い本です。

最近の「電気街」から「オタクの街」への変化に、私は途惑いを感じていましたが、そのことも解説してくれています。

「官」→「民」→「個」と移譲された主導主体が、行政や大企業資本による開発が介在しなかった、この「アキハバラ」を「オタクの趣都」として誕生させたとの解釈も面白い。

言われてみると、秋葉原で電子部品を集めて、ラジオ、無線、オーディオ、パソコン等を組み立てていた科学好きな少年たち、実は「オタク」だったかも・・・。

来年は青果市場(通称ヤッチャバ)跡地の再開発、つくばエクスプレスの開通、Yカメラの出店など、行政、大企業資本(?)も参入して来ます。
 
今の秋葉原が香港の九龍城砦のように消滅させられるのか、「オタクの趣都」として生き残るのか、とても関心が有ります。

これを機会に、私も「アキバ」を観察してみます。

タグ:秋葉原
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