「高橋悠治 コレクション1970年代」 平凡社ライブラリー [読書]
先日、C.クライバーが亡くなったという新聞記事で見ましたが、
二人共とても好きな音楽家です(対照的なのですが)。
今回は高橋悠治のことを書きます。
この本が書かれた頃、私は音楽に夢中になって、いろいろな曲を聴いたり
演奏したりしていたのですが、
その内、音楽関係の評論や解説も読むようになりました。
音楽の専門家は技術論を、評論家は精神論を書くことに
徐々に違和感を持ち始めた時、この本にも入っている
「小林秀雄『モオツァルト』読書ノート」を読んで共感しました。
本の第三章は「音楽」を作曲、演奏論から抵抗運動として提唱している。
優れた文学者が、必ずしも正しく音楽を評論していないと批判した人が、
同じような轍を踏むことにならなければと、やや危惧します。
余談ですが、彼のサティーとバッハのピアノ演奏は大好きです。</div>
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